競馬予想のひとつに馬の脚質からレース展開を予想して馬券を購入する競馬ファンも数多くいます。
今回は、競馬予想の中でも使い勝手の良い「展開予想」に注目していきます。
この記事を読んで、展開の基本と展開を利用した予想を覚えていきましょう!
展開の基本と展開予想の使い方
競馬新聞を読んでいると「展開」という言葉を目にすることが多いと思います。
同じメンバーでも、展開によってレース結果が変わることもあるくらい重要なポイントです。
ここでは、展開の意味や脚質の基本を簡単に説明しながら、実際の展開予想をどのように使用するかを説明します。
初心者向けなので、上級者には基本的な内容になります。
展開と馬の脚質
展開と馬の脚質の基本を簡単に説明していきます。
まずは、それぞれの用語の意味を理解しておきましょう。
展開
展開とは、レース展開のことでペースのことを指すこともあります。
一般的に「ハイペース」「ミドルペース」「スローペース」の3つに分類できます。
ハイペースは、平均的なタイムと比較してレース展開が早くなる流れです。
前に行きたがる馬が多いと先行争いがはげしくなるので、ハイペースになりやすくなります。
ミドルペースは平均的なペースのことです。
スローペースは全体的にゆったりとしたペースのことを言います。
長距離レースに多いです。
脚質
競走馬の脚質は、「逃げ」「先行」「差し」「追込」の4つに分類されます。
馬自身の得意な展開ですが、「自在」という例外の馬もいます。
逃げ | レーススタートから先頭に立ち自分のペースでレースを作りたい馬 |
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先行 | 2番手~5番手くらいの前よりの好意に控えて、最後に抜け出すタイプの馬 |
差し | レース序盤は中団~ある程度後方にいて、残り距離と共に前に出てくるタイプの馬 |
追込 | レース序盤から終盤まで後方待機をして、徐々に前に出てきて最後のコーナーで一気にまくってくる馬 |
ハイペースとスローペースの予想方法
先ほども説明しましたが、レース展開には「ハイペース」「ミドルペース」「スローペース」がありますが、ここでは、「ハイペース」と「スローペース」の予想方法を説明します。
ハイペース
ハイペースのレースでは、先行争いが激しくなるので「逃げ」「先行」タイプの馬は、自分のペースで走れなくなります。
従って最終的に「差し」「追込」タイプが有利になります。
スローペース
スローペースのレースでは、逃げ馬が自分のペースに持ち込めるので、有利な展開になることがあります。
このようなレースでは、「逃げ」「先行」タイプが有利になります。
展開予想が役立つレース
展開予想を巧みに使えるようになると、飛躍的に馬券の的中率が上がります。実際は、他の予想方法と組み合わせるのが理想です。
本来は複雑な展開を利用した予想ですが、競馬初心者の方にもわかる予想のポイントがいくつかありますので、紹介しておきます。
1頭だけ逃げ馬がいて、有力馬が差し・追込のレース
1頭だけ逃げ馬がいて、有力馬が比較的「差し」「追込」の時の場合、逃げ馬の単複馬券が狙い目です。
特に「差し」「追込」の頭数が多い場合、後方の馬は混戦になるので、逃げ馬が有利になります。
開幕週の芝レースでの逃げ馬
競馬は時期によって開催する競馬場が変更します。
例えば、東京競馬場から中山競馬場に移った最初の週は、芝が荒れていないので、前が止まりにくくなります。
前が止まらないとは、先行した馬がバテることなくゴールすることを意味します。
前が止まりにくい展開だと、思わぬ逃げ馬がそのまま1着でゴールというケースも考えられます。
後方で人気馬同士が駆け引きをしている時は、特にチャンスになります。
重馬場の短距離ダートでの内枠の逃げ馬
ダートの短距離は、通常でも「逃げ・先行」に有利になることが多いのですが、重馬場の場合は、脚抜けも良くなりますし、後方馬が泥をかぶるので、さらに逃げ馬が有利になります。
こんな人気馬は危険!差し・追込みの頭数が多いレース
断然の1番人気でも、「差し・追込」の頭数が多いと信頼性が落ちます。
競馬場にもよりますが、どうしても外をまわることになってしまうからです。
また、内側に入ると外に持ち出せなくなって、行き場所を失い失速することも考えられます。
特に騎手が若い騎手や経験が不足している騎手の場合は要注意です。
まとめ
今回は、展開予想のことについて説明をしました。
展開予想は基本的に多くのレースを観ることが最も実力につながります。
他のデータ系の予想との相性も良いので、複合予想にも向いています。
自分なりにいろいろと試行錯誤してみるのも、競馬予想の楽しみのひとつです。
新馬戦や未勝利戦は、馬の脚質が定まっていませんので、展開予想は信頼性が低くなります。
また、若手騎手から上位騎手への乗り替えは、乗り方を変える可能性があるので、注意が必要です。