2019年4月28日(日)に天皇賞・春がおこなわれます。平成最後のJRAGIレースが、天皇賞・春ということになりました。
今回は、古馬の最高峰と呼ばれる天皇賞・春は、実績のある馬も多いですが、思わぬ高配当がとびだすレースとしても有名です。
今回は、天皇賞・春の過去の傾向から予想のポイントを説明します。この記事を読んで天皇賞・春の予想に役立ててほしいと思います。
天皇賞・春の概要と過去の結果
天皇賞・春は、数あるJRAのGIレースの中で最も距離の長いレースです。(障害レースを除く)実績のある馬が強いと言われていますが、今年の結果はどうなるでしょうか?
ここでは、天皇賞・春の概要と過去の結果を説明します。会場となる京都競馬場の紹介と共に、過去の結果からわかる傾向を探りましょう。
天皇賞・春の概要と歴史
天皇賞・春は京都競馬場・芝3200mの長丁場でおこなわれるレースになります。天皇賞だけは、春と秋の2回になっていますが、春は実績馬が有利だと言われています。
実際に過去のレースを観ると前年度のGIレースで好走をした馬が良い成績を残している傾向があります。
優勝馬の中には、古くは、シンボリルドルフやテイエムオペラオーといった名馬もいますし、ディープインパクトも勝利を飾っているレースです。
3200mの長距離は、馬の実力と同時に騎手の力も試されることになります。大観衆の前を過ぎる1周目のホームスタンド前でどれだけ折り合いをつけるかも見所になります。
天皇賞・春 京都競馬場 芝 3200mの紹介
天皇賞・春のおこなわれる京都競馬場・芝3200mは、中央競馬の平場GIでは最も距離の長いレースです。京都競馬場の芝3200mは年間を通じて天皇賞・春のときだけになります。
近年は、スピード重視の競馬になったのであまり違いは出ていませんが、以前はステイヤータイプの馬が好走できる貴重なGIレースでもありました。
距離的に菊花賞とほぼ同様の展開になることも多いので、菊花賞で好走をした馬は無視をする訳にはいかないレースだと考えられます。
以前に比べると内側の先行タイプに有利な展開になることが多く、最終コーナーの地点で後方にいる馬にとっては厳しいレースになることも少なくありません。
京都競馬・芝3200mの最大の注目は、1周目のスタンド前での位置取りや騎手の手綱さばきになります。ここで前に行きたがる馬を抑えられることがポイントです。
天皇賞・春 過去の結果
天皇賞・春の過去5年間の結果を掲載します。
記録参照:JRA公式ホームページ
2014年 京都・芝3200m 良
1着 | 4枠7番 フェノーメノ 牡5 蛯名正義 戸田厩舎 4番人気 |
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2着 | 6枠12番 ウインバリアシオン 牡6 武幸四郎 松永(昌)厩舎 3番人気 |
3着 | 3枠6番 ホッコーブレーヴ 牡6 田辺裕信 松永(康)厩舎 12番人気 |
2015年 京都・芝3200m 良
1着 | 1枠1番 ゴールドシップ 牡6 横山典弘 須貝厩舎 2番人気 |
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2着 | 7枠14番 フェイムゲーム 牡5 北村宏司 宗像厩舎 7番人気 |
3着 | 1枠2番 カレンミロティック セン7 蛯名正義 平田厩舎 10番人気 |
2016年 京都・芝3200m 良
1着 | 1枠1番 キタサンブラック 牡4 武豊 清水厩舎 2番人気 |
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2着 | 2枠3番 カレンミロティック セン8 池添謙一 平田厩舎 13番人気 |
3着 | 4枠8番 シュヴァルグラン 牡4 福永祐一 友道厩舎 3番人気 |
2017年 京都・芝3200m 良
1着 | 2枠3番 キタサンブラック 牡5 武豊 清水厩舎 1番人気 |
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2着 | 3枠6番 シュヴァルグラン 牡5 福永祐一 友道厩舎 4番人気 |
3着 | 8枠15番 サトノダイヤモンド 牡4 C.ルメール 池江厩舎 2番人気 |
2018年 京都・芝3200m 良
1着 | 6枠2番 レインボーライン 牡5 岩田康誠 浅見厩舎 2番人気 |
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2着 | 6枠11番 シュヴァルグラン 牡6 H.ボウマン 友道厩舎 1番人気 |
3着 | 4枠8番 クリンチャー 牡4 三浦皇成 宮本厩舎 4番人気 |
天皇賞・春の傾向と予想のポイント
過去の結果をはじめ様々な角度から天皇賞・春を予想していきます。ここでは、天皇賞・春の傾向と予想のポイントを説明します。
天皇賞・春を競走馬から考える
天皇賞・春を「血統」「脚質」「枠順」「ローテーション」から考えて見たいと思います。どのファクターも予想には重要なデータになります。
血統から考える天皇賞・春
過去5年の1着馬の父と2着馬の父
2014年 | 1着:ステイゴールド 2着:ハーツクライ |
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2015年 | 1着:ステイゴールド 2着:ハーツクライ |
2016年 | 1着:ブラックタイド 2着:ハーツクライ |
2017年 | 1着:ブラックタイド 2着:ハーツクライ |
2018年 | 1着:ステイゴールド 2着:ハーツクライ |
競馬は、血統だと言われることが多いですが、過去5年間の結果を見るとかなり極端な結果になりました。基本的にサンデー系が強いレースと考えられます。
2016年と2017年の勝ち馬はキタサンブラックなので、これを除くとステイゴールドとハーツクライの独壇場となっています。特にハーツクライは5年連続で2着になっています。
GIの申し子的なディープインパクトは、苦戦をしているのがわかります。血統で狙うならステイゴールド産駒とハーツクライ産駒が出走した場合は注目です。
脚質から考える天皇賞・春
天皇賞・春を脚質から考えると基本的に先行または好位につけられる馬が有利になります。最終コーナーで8番手より後方の馬は過去10年間1勝もしていません。
理想は、4コーナーで5番手以内につけられる馬が有利になりそうです。また、序盤は前に行きたがる馬をなだめられるかがポイントになります。
枠順から考える天皇賞・春
枠順から考えると、菊花賞同様に内枠が有利な結果になることが多いのが特徴です。特に内側から先行または好位につけられると1周目のメインスタンド前で内枠を通れるのは有利になります。
距離が3200mなので極端な有利不利はないように思われますが、結果を見ると内よりが有利になっているので、同レベルの力であれば内枠を優先するのもひとつの考え方です。
ローテーションから考える天皇賞・春
過去5年の1着~3着に入着した馬の前走の出走結果などを考えてみましょう。前走と順位の順で掲載します。
2014年
1着 | フェノーメノ 牡5 日経賞 5着 |
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2着 | ウインバリアシオン 牡6 日経賞 1着 |
3着 | ホッコーブレーヴ 牡6 日経賞 2着 |
2015年
1着 | ゴールドシップ 牡6 阪神大賞典 1着 |
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2着 | フェイムゲーム 牡5 ダイヤモンドS 1着 |
3着 | カレンミロティック セン7 阪神大賞典 4着 |
2016年
1着 | キタサンブラック 牡4 大阪杯 2着 |
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2着 | カレンミロティック セン8 阪神大賞典 6着 |
3着 | シュヴァルグラン 牡4 阪神大賞典 1着 |
2017年
1着 | キタサンブラック 牡5 大阪杯 1着 |
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2着 | シュヴァルグラン 牡5 阪神大賞典 2着 |
3着 | サトノダイヤモンド 牡4 阪神大賞典 1着 |
2018年
1着 | レインボーライン 牡5 阪神大賞典 1着 |
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2着 | シュヴァルグラン 牡6 大阪杯 13着 |
3着 | クリンチャー 牡4 阪神大賞典 3着 |
以前は前走を日経賞の組が強いイメージもありましたが、ここ数年は阪神大賞典か大阪杯での好走組が目立ちます。特に阪神大賞典で好走した馬は有力だと思います。
天皇賞・春を人的要素で考える
天皇賞・春を人的要素で考えてみます。「騎手」「調教師」「人気」から考察してみましょう。
騎手から考える天皇賞・春
騎手は長距離だけに実力者から狙いたくなりますが、実際にデータはどのようになっているのでしょうか?
2014年
1着 | 蛯名正義 |
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2着 | 武幸四郎 |
3着 | 田辺裕信 |
2015年
1着 | 横山典弘 |
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2着 | 北村宏司 |
3着 | 蛯名正義 |
2016年
1着 | 武豊 |
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2着 | 池添謙一 |
3着 | 福永祐一 |
2017年
1着 | 武豊 |
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2着 | 福永祐一 |
3着 | C.ルメール |
2018年
1着 | 岩田康誠 |
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2着 | H.ボウマン |
3着 | 三浦皇成 |
過去5年で見るとキタサンブラックのときに武豊騎手が連覇をしています。その他で考えると福永騎手が今年は調子が良いだけに期待できるのではないでしょうか。
過去の結果を見ると騎手の乗替は、あまり良い結果につながっていないようです。基本的に実力馬が多い天皇賞なので、騎手も重要ですが、前走や馬を中心で問題ないと思います。
調教師から考える天皇賞・春
特定のレースに強い「厩舎」がありますが、天皇賞・春に関してはどのようになっているのかを見ていきましょう。
2014年
1着 | 戸田厩舎 |
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2着 | 松永(昌)厩舎 |
3着 | 松永(康)厩舎 |
2015年
1着 | 須貝厩舎 |
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2着 | 宗像厩舎 |
3着 | 平田厩舎 |
2016年
1着 | 清水厩舎 |
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2着 | 平田厩舎 |
3着 | 友道厩舎 |
2017年
1着 | 清水厩舎 |
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2着 | 友道厩舎 |
3着 | 池江厩舎 |
2018年
1着 | 浅見厩舎 |
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2着 | 友道厩舎 |
3着 | 宮本厩舎 |
キタサンブラックと武豊騎手のコンビで2連覇をした年があるので、厩舎から判断をするのは難しいのが本音です。
特筆したデータはないので、やはりここは馬の実績を重視したい所です。調教師で判断をするよりも騎手が優先になります。
人気から考える天皇賞・春
人気は、馬の実力以外にもメディアの力によるものも大きいと思います。特に人気のある新聞記者の印は、大きな影響を与えることもあります。
2014年
1着 | 4番人気 |
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2着 | 3番人気 |
3着 | 12番人気 |
2015年
1着 | 2番人気 |
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2着 | 7番人気 |
3着 | 10番人気 |
2016年
1着 | 2番人気 |
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2着 | 13番人気 |
3着 | 3番人気 |
2017年
1着 | 1番人気 |
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2着 | 4番人気 |
3着 | 2番人気 |
2018年
1着 | 2番人気 |
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2着 | 1番人気 |
3着 | 4番人気 |
長距離の古馬対決なので、比較的人気馬が好走している印象があります。人気だけで見ると2番人気が(3-0-1-1)で最も良い結果になっています。
天皇賞・春!予想のポイント
ここまでのデータから天皇賞・春の予想のポイントを考えていきます。
血統 | ステイゴールド産駒 ハーツクライ産駒 |
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脚質と枠 | 先行馬で内枠 |
前走 | 阪神大賞典か大阪杯で好走をした馬 |
人気 | 2番人気を中心に上位人気馬 |
まとめ
今回は、天皇賞・春の過去の傾向と予想のポイントを説明しました。今年の天皇賞・春は、平成最後のGIレースになります。是非、良いレースになることを期待します。
競馬はデジタル的な予想とアナログ的な予想の融合が理想だと思います。今回はデータの部分になるので、ある程度参考にすることをオススメします。