ヴィクトリアマイル!過去の傾向と予想のポイント!

4歳以上の牝馬にとって春競馬最大目標となるヴィクトリアマイルが今年も東京競馬場芝1600mで争われます。過去5年間の単勝倍率が10倍以上となる波乱含みのレースです。

今回は、春の牝馬マイルGIのヴィクトリアマイルの過去の傾向と予想のポイントをおこないます。この記事を読んでヴィクトリアマイルの勝ち馬予想の参考にして下さい。

目次

ヴィクトリアマイルの概要と過去の結果

ヴィックトリアマイルは、古馬牝馬の春のGIとして東京芝1600mでおこなわれます。牝馬同士のレースだけに予想の難しいレースになります。

ここでは、ヴィクトリアマイルの概要と過去の結果を説明します。会場となる東京競馬場の紹介とヴィクトリアマイルの過去の結果から傾向を探りましょう。

ヴィクトリアマイルの概要と歴史

ヴィクトリアマイルは、2006年(平成18年)に誕生したレースです。元々JRAの古馬牝馬路線はGIクラス馬が目標とするレースがほとんどありませんでした。

エリザベス女王杯が古馬の出走が可能になったのも理由のひとつですが、古馬牝馬のGI路線の選択肢が多くなりました。牝馬同士の対決だけに波乱含みのレースが多くなっています。

波乱含みのレースが多くなっていますが、過去の優勝馬の中には、「ウオッカ」「ブエナビスタ」「アパパネ」のような前評判に応えた名牝馬もいます。

東京競馬場の芝1600mは、安田記念やNHKマイルカップなどのGIもおこなわれる会場です。レース展開が難しいので、騎手の実力も試されるレースになります。

ヴィクトリアマイル 東京競馬場 芝・1600mの紹介

東京競馬場 芝・1600mは、安田記念やNHKマイルカップなどの春のマイル路線と同様の条件でのレースになります。

東京芝1600mは、スタート位置が向こう正面の2コーナー付近なので、スタート直後の直線が長くなります。従って展開が読みにくいレースになることが予想できます。

前半のペースにもよりますが、基本的に最終コーナー前にはかなりのハイペースになることも少なくありません。ロスのない内枠の差し馬が有利になる傾向があります。

最後の直線が広い東京競馬場ですが、位置取り次第では行き場を失う危険制もありますし、前に行きすぎると確実にバテます。騎手の手綱さばきに注目したいところです。

ヴィクトリアマイル 過去の結果

ヴィクトリアマイルの過去5年間の結果を掲載します。
記録参照:JRA公式ホームページ

2014年 東京・芝1600m 良 4歳以上牝

1着7枠14番 
ヴィルシーナ 牝5 
内田博幸 
友道厩舎 
11番人気
2着2枠4番 
メイショウマンボ 牝4 
武幸四郎 
飯田厩舎 
3番人気
3着1枠1番 
ストレイトガール 牝5 
岩田康誠 
藤原厩舎 
6番人気

2015年 東京・芝1600m 良 4歳以上牝

1着3枠5番 
ストレイトガール 牝6 
戸崎圭太 
藤原厩舎 
5番人気
2着4枠7番
ケイアイエレガント 牝6 
吉田豊
尾形厩舎
12番人気
3着8枠18番 
ミナレット 牝5 
江田照男 
大和田厩舎 
18番人気

2016年 東京・芝1600m 良 4歳以上牝

1着7枠13番 
ストレイトガール 牝7 
戸崎圭太 
藤原厩舎 
7番人気
2着5枠10番 
ミッキークイーン 牝4 
浜中俊 
池江厩舎 
1番人気
3着7枠15番 
ショウナンパンドラ 牝5 
池添謙一 
高野厩舎 
2番人気

2017年 東京・芝1600m 稍重 4歳以上牝

1着3枠5番 
アドマイヤリード 牝4 
C.ルメール 
須貝厩舎 
6番人気
2着5枠10番 
デンコウアンジュ 牝4 
蛯名正義 
荒川厩舎 
11番人気
3着2枠3番 
ジュールポレール 牝4 
幸英明 
西園厩舎 
7番人気

2018年 東京・芝1600m 稍重 4歳以上牝

1着2枠4番 
ジュールポレール 牝5 
幸英明 
西園厩舎 
8番人気
2着8枠16番 
リスグラシュー 牝4 
武豊 
矢作厩舎 
1番人気
3着3枠6番 
レッドアヴァンセ 牝5 
北村友一 
音無厩舎 
7番人気

ヴィクトリアマイルの傾向と予想のポイント

過去の結果をはじめ様々な角度からヴィクトリアマイルを予想していきます。混戦必須と言われているヴィクトリアマイルをデータ予想で考えていこうと思います。

ヴィクトリアマイルを競走馬から考える

ヴィクトリアマイルを「血統」「脚質」「枠順」「ローテーション」から予想をしてみたいと思います。どのデータも競馬予想にかかせないので順に見ていきましょう。

血統から考えるヴィクトリアマイル

過去5年の1着馬の父と2着馬の父

2014年1着:ディープインパクト 
2着:スズカマンボ
2015年1着:フジキセキ 
2着:キングカメハメハ
2016年1着:フジキセキ 
2着:ディープインパクト
2017年1着:ステイゴールド 
2着:メイショウサムソン
2018年1着:ディープインパクト 
2着:ハーツクライ

ヴィクトリアマイルを血統から考えると東京1600mということでやはりディープインパクト産駒を無視することはできないのが本音だと思います。

ただ全体的に荒れる傾向があるので、人気になりやすいディープインパクト産駒ばかりに気を取られていると思わぬ馬の好走も考えられます。

ステイゴールド産駒やハーツクライ産駒も悪くない成績なので、サンデー系が強いのはここでも変わらないと思います。他のファクターと出走馬の状況で判断をする必要があります。

脚質から考えるヴィクトリアマイル

基本的に東京競馬場の特徴でもある「差し」「追込」のきまりやすいレースが多くなっています。逃げ馬がそのまま逃げられたことはあまり例がありません。

ただし複勝やワイドということであれば、逃げ馬の複勝率は見逃す数値ではありません。基本的に先行・差しの争いになることが多いようです。

最後の直線で追込み馬が追込に成功しているように見えますが、序盤から後方待機の馬に関しては良い結果は残せていません。

枠順から考えるヴィクトリアマイル

東京競馬場の1600mは、先ほども説明していますがスタートから最初のコーナーまでの距離が長いので内枠と外枠の有利不利はさほどないと思われがちです。

位置取りという意味でも内枠が有利になります。実際に過去の例で見ると1枠~3枠に入った馬の複勝率がかなり高くなっています。

ローテーションから考えるヴィクトリアマイル

過去5年の1着~3着に入着した競走馬の前走と着順に注目をしてみます。前走からどのような傾向が現れているのでしょうか?

2014年

1着ヴィルシーナ 牝5 
阪神牝馬ステークス 
11着
2着メイショウマンボ 牝4 
大阪杯 
7着
3着ストレイトガール 牝5 
高松宮記念 
3着

2015年

1着ストレイトガール 牝6 
高松宮記念 
13着
2着ケイアイエレガント 牝6 
京都牝馬ステークス 
1着
3着ミナレット 牝5 
福島牝馬ステークス 
5着

2016年

1着ストレイトガール 牝7 
阪神牝馬ステークス 
9着
2着ミッキークイーン 牝4 
阪神牝馬ステークス 
2着
3着ショウナンパンドラ 牝5 
大阪杯 
3着

2017年

1着アドマイヤリード 牝4 
阪神牝馬ステークス 
2着
2着デンコウアンジュ 牝4 
福島牝馬ステークス 
4着
3着ジュールポレール 牝4 
阪神牝馬ステークス 
3着

2018年

1着ジュールポレール 牝5 
阪神牝馬ステークス 
5着
2着リスグラシュー 牝4 
阪神牝馬ステークス 
3着
3着レッドアヴァンセ 牝5 
阪神牝馬ステークス 
2着

前走のデータを見ると阪神牝馬ステークス組の好走が目立ちます。ただし、注意をしなければならないのは、阪神牝馬ステークスで1着になった馬は3着以内には入っていません。

また全体的に4歳と5歳の好走が目立ちます。一方でGIでもある高松宮記念組はあまり好成績を残せていません。

ヴィクトリアマイルを人的要素で考える

ヴィクトリアマイルを「騎手」「調教師」「人気」の面から考えてみましょう。荒れる結果の多いレースだけに特徴的なデータがあると参考にしやすいかもしれません。

騎手から考えるヴィクトリアマイル

東京競馬場芝1600mは、展開のつかみ方や馬の位置取りが難しいレースになります。特にAコースからBコースに変わる時期なので騎手の位置取りに注目したいところです。

2014年

1着内田博幸
2着武幸四郎
3着岩田康誠

2015年

1着戸崎圭太
2着吉田豊
3着江田照男

2016年

1着戸崎圭太
2着浜中俊
3着池添謙一

2017年

1着C.ルメール
2着蛯名正義
3着幸英明

2018年

1着幸英明
2着武豊
3着北村友一

勝ち馬の騎手を見るとやはり技術力の高い騎手が多くなっているように思います。戸崎騎手などは、連覇をしていますがいずれも決して人気馬という事ではありません。

他のデータとの絡みで戸崎騎手にも注目をしたいところです。どちらにしても騎手の実力は、かなり関連すると思います。

調教師から考えるヴィクトリアマイル

ヴィクトリアマイルは、古馬牝馬という特徴的なレースです。厩舎の中には、牝馬のレースに強いと言われる厩舎もありますので一応参考にしましょう。

2014年

1着友道厩舎
2着飯田厩舎
3着藤原厩舎

2015年

1着藤原厩舎
2着尾形厩舎
3着大和田厩舎

2016年

1着藤原厩舎
2着池江厩舎
3着高野厩舎

2017年

1着須貝厩舎
2着荒川厩舎
3着西園厩舎

2018年

1着西園厩舎
2着矢作厩舎
3着音無厩舎

厩舎別に見ると藤原厩舎は、ストレイトガールで3着1回の後に連覇をしています。後は特にこの厩舎に注目という結果にはなっていません。

人気から考えるヴィクトリアマイル

人気と馬券の関連性に関しての確実な理由はわかりませんが、実際に特定の人気馬が勝てないというレースも存在します。ヴィクトリアマイルの1着馬~3着馬の人気を見てみましょう。

2014年

1着11番人気
2着3番人気
3着6番人気

2015年

1着5番人気
2着12番人気
3着18番人気

2016年

1着7番人気
2着1番人気
3着2番人気

2017年

1着6番人気
2着11番人気
3着7番人気

2018年

1着8番人気
2着1番人気
3着7番人気

過去5年間で1番人気が1度も勝っていないのも特徴的ですが、全体的に人気上位馬が苦戦している傾向があります。人気薄でも激走のチャンスは充分にあります。

ヴィクトリアマイル予想のポイント

ここまでのデータからヴィクトリアマイルの予想のポイントをまとめてみます。

血統

ディープインパクト産駒の強い東京芝1600mですが、多くの馬が同レースで連続好走をしている傾向があります。他の血統ではキングカメハメハやロードカナロアに注目!

脚質

基本は先行・差しタイプの馬が中心になりますが、逃げ馬の複勝率の高さは必見です。また後方からの追込みが決まるケースが多いですが、あくまでもある程度前にいることが条件になります。

枠順

内枠と外枠の差はさほどありませんが、位置取りの容易さを考えると内枠がやや有利になると思います。特に先行馬にとっては、位置取り次第でレース展開が大きく変わります。

前走

阪神牝馬ステークス組がかなり好走をしていますが、阪神牝馬ステークスで1着になった馬の勝ちはありません。高松宮記念組は距離の問題もあると思います。

騎手

騎手に関しては、あまり特徴はありません。ただし、東京芝1600mといってもコース変更のある時期なので内側に寄ることができる騎手に注目をいたいところです。

厩舎

厩舎には特に大きな特徴は見られませんでした。厩舎から積極的に狙うのはあまりオススメできないと思います。

人気

人気に関して一番気になるのが1番人気の勝率です。何とか3着以内に入着しているレースが多くなっていますが、全体的に人気薄まで幅広く見る必要があります。

まとめ

今回は、ヴィクトリアマイルの過去のレース結果から予想のポイントを含め説明をしました。ヴィクトリアマイルの「ヴィクトリア」は、「勝利の女神」という意味です。

毎年混戦なので思わぬ高配当が発生する可能性が高いレースです。馬券的には、人気馬から人気薄馬まで幅広くレースを予想することをオススメします。

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