中央競馬が最も注目される時期は春と秋のGIシリーズです。有力馬が休養中にも夏にも競馬は行われています。
今回は、夏競馬の関東圏・福島競馬場の特徴や攻略ポイントを説明します。この記事を読めば、東京や中山とはひと味違った福島競馬場の面白さが理解できます。
東京競馬場で凡走馬も福島競馬で大活躍!
中央競馬で使用されている10会場の中でも1周1600mの小回り競馬場で知られている福島競馬場は、東京競馬場とは真逆とも言えるつくりの競馬場になります。
東京競馬場でかんばしくない結果に終わった馬が福島競馬場で突然「激走」をするケースは比較的頻繁に見られる光景です。
福島競馬場の概要と特徴
福島競馬場は開催時期や重賞レースの少なさが原因であまり注目をされていませんが、福島競馬の攻略は直接夏競馬の収支安定につながります。
福島競馬の開催は、夏場の関東圏開催以外に春と秋の後半にローカル開催としてレースが行われます。この時期は関東会場・関西会場と合わせて3会場で競馬が開催されます。
以前は開催が進むにつれて最後の直線で外側が極端に伸びる傾向がありましたが、芝の改修工事をおこなってからは大外からの差し競馬が少なくなりました。
開催時期(2018年)
- 1回 4月7日(土)~4月22日(日)
- 2回 6月30日(土)~7月22日(日)
- 3回 11月3日(土)~11月18日(日)
住所 | 福島県福島市松波町9-23 |
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※2回は関東圏の開催となっていますが、1回と3回は3会場目としての開催です。
福島競馬場で行われている距離と攻略ポイント
福島競馬場の開幕週は、内枠の逃げ・先行馬が圧倒的に有利な馬場状態になっていますが、開催後半になると以前ほどではありませんが、外側からの差し馬にもチャンスがあります。
特徴的なのはダート1150mという中途半端な距離のレースです。このレースは内枠の差し・追込馬は大きなマイナスとなります。逃げ・先行馬が有利です。
一見、小回りで平坦に見えますが、実はゴール前の直線は緩やかな上り坂になっているので、芝2000mなどの距離だと差し馬や追込馬にも大きなチャンスとなります。
芝レース
- 1000m
- 1200m
- 1800m
- 2000m
- 2600m
ダートレース
- 1150m
- 1700m
- 2400m
障害レース
- 2750m(2770m・2800m)芝
- 3350m(3380m)芝
※障害レースは、BコースとCコースを使用する場合は、距離が異なります。
福島競馬場で観たいレースベスト3
1位 七夕賞
七夕賞は、「サマー2000シリーズ」のひとつに選出されている重賞レースで芝・2000mを使用しています。レース名の通り7月の序盤七夕の日に近い日付に行います。
福島競馬場の芝・2000mは、荒れることでも有名なレースが多く高配当が飛び出すことも少なくありません。
ちなみに七夕賞に関連した特別レースには、「彦星賞」「織姫賞」「天の川賞」といったレースも存在します。
2位 福島記念
福島記念は、福島競馬場を代表するレースという意味で以前は夏開催でおこなっていました。秋に以降されたこともあり2位としています。
レースは、重賞で芝・2000mハンデ戦ということもありほぼ毎年混戦が予想されます。馬券的には予想できないことも多くなりますが、レースを純粋に楽しむという意味では悪くありません。
ハンデ戦は比較的実力通りになりやすいのですが、福島競馬場の場合は騎手の技量もためされるレースです。
3位 ダート1150m
本来は重賞レースを選択するべきだと思いますが、福島競馬場の名物とも言える「ダート1150m」は是非、観てもらいたいレースになります。
現地かテレビの専門チャンネルでないとあまり見る機会は少ないレースですが、逃げ先行馬に追いつけそうで追いつけないレース展開が見所のひとつになります。
福島競馬場は、同じ関東圏とされている「東京・中山・新潟」などの個性的な競馬場とは異なる小回りで平坦な作りの競馬場です。
一見単純なつくりなので、予想がしやすい競馬場だと思うかもしれません。ところが、競馬ファンでも福島開催は手を出さないという人もいるくらい予想困難なレースも存在します。
一方で、開幕週や全体的に短距離は逃げ馬や先行馬が有利になっているので、東京競馬で凡走後の人気薄でも積極的に狙ってみる価値はあります。