競輪には「ライン」というグループでつくる隊列の予想が必須になります。「ライン」はレースの出走表や選手紹介を見ると判断ができるケースもあります。
「ライン」というとどうしても某アプリが頭に浮かぶ人が多いと思いますが、グループという考え方は、ある意味全く異なるものではありません。
今回は、「ライン」についての説明をしていきます。この記事を読んでラインを理解できれば、予想力が確実に向上できます。
競輪の予想に必須のラインを決める方法とは?
競輪は個人の順位を競うレースですが、序盤から終盤までに関してはチーム戦の形を取ることが基本となっています。
ラインの組み方には様々な種類がありますが、ここではラインの決め方をいくつか紹介したいと思います。
ラインを決めるときの優先順位とは?
ラインを決めるときには、優先順位のような物が存在します。チームを組むのであれば、相手のことを良く知っていることが理想ですから理解できると思います。
優先順位は以下の様になっています。
1位 | 同じ競輪場に所属をしている選手同士 |
---|---|
2位 | 同じ県に所属している選手同士 |
3位 | 同じ地区に所属をしている選手同士 |
4位 | 近隣の地区に所属している選手や同期の選手同士 |
一般的には、このような優先順位になることが基本だと言われています。中には単独行動をする選手もいますが、戦略上はラインを組んだ方が有利です。
同じ競輪場に所属している選手同士
同じ競輪場に所属をしている選手とは、全国各地にある競輪場で同じ競輪場に所属をしているということです。
つまり日頃から共に練習をしている訳ですから相手の戦術や能力も理解しています。先輩と後輩という関係もありますし、最も妥当なラインになります。
同じ県の所属選手同士
同じ県所属(出身)の選手同士は、競輪場の次に小さな範囲になります。この組み合わせも比較的多くみることができます。
本来は同じ競輪場の選手同士で組みますが、状況やレース展開に応じて優先順位通りにならないこともあります。
同じ地区に所属している選手同士
競輪は、「北日本・中部・関東・南関東・近畿・中国・四国・九州」の8地区に分けられています。本来の優先順位で考えると高くはありません。
上位クラスの選手になると同じ地区同士であれば、お互いの戦術も理解しています。いくら良い所属のチーム編成が可能なメンバーでも位置取りによっては別のラインにはいります。
近隣の地区に所属している選手同士や同期の選手
これまで紹介したパターンのラインが組めないケースで考えられるのが、近隣の地区同士の選手や競輪学校の同期とのチームです。
戦術上のチームなので、最終的には個々の戦いです。従って必ずしも決まったラインをつくる必要はありません。
ラインのパターンとは?
ラインの組み方を予想するのは、競輪初心者にとっては大変なことです。ラインの予想は、競輪新聞やインターネットのサイトなどで確認できます。
あくまでも予想ですが、何も情報がない状態よりも数段前進しているはずです。もちろん、レース当日の選手紹介の時にラインを組むのでわかると思います。
ラインの組み方には、いくつかのパターンがあります。9人でのレースの場合で紹介しておきます。
誘導・1番・2番・3番・4番・5番・6番・7番・8番・9番
便宜上車番順にしていますが、この流れで3チームにわけると以下のようになります。3人×3チームという基本的なスタイルです。
誘導(1番・2番・3番)(4番・5番・6番)(7番・8番・9番)
このときのそれぞれの脚質は、1番・4番・7番は基本的に先行タイプの選手になります。2番手と3番手には、追込タイプや自在タイプの選手が入ります。
自在タイプの選手は、先行もできるし追込もできる選手になります。イメージ的に先行タイプは自力で前に行きたい選手が多い印象です。
先行タイプは、若くてパワーのある選手が適任です。強い風を受けながら進むのですから当然だと思います。
ラインは、組み方によっていくつかのパターンが存在します。詳しくは後日戦術などを紹介するときに説明をしたいと思います。
今回は、ラインの決め方を中心に説明をしました。ラインは競輪にとってなくてはならないチーム戦術のひとつです。
競輪新聞やインターネットでも事前予想がわかりますが、可能であれば、当日の選手紹介などを確認しながらラインを把握することをオススメします。