競輪のクラス分けの仕組みについて

競輪は選手実績に応じたクラス分けを行ないます。レースは基本的にクラスごとに行なうので、グランプリに出場する選手と新人選手が同じレースに出場することはありません。

今回は、競輪のクラス分けの仕組みや見分け方などを説明します。この記事を読めば競輪のクラス分けに関しての仕組みが充分に理解できます。

目次

競輪のクラス分けとは?クラスの種類と仕組み!

ここでは選手のクラス分けに関する説明をしていきます。クラスの種類や特徴をはじめ、ユニフォームで選手のクラスを見分ける方法も紹介します。

競輪のクラス分けと種類の特徴

競輪のクラスは級と班にわけているので、「級班」などという言葉も使用しますが、今回はわかりやすくクラスということで説明を続けます。

競輪のクラス分けは、大きくわけるとS級とA級の2クラスあります。それぞれのクラスが3班ずつにわかれているので、全部で6つのクラスになります。

S級S班

「SS選手」と呼ばれる競輪の最上級クラスの選手達で構成されるわずか9人のクラスになります。前年のGP優勝者と賞金ランキング上位者のみが所属するクラスです。

S級1班

「S1選手」と呼ばれる事実上の最上位クラスといえます。SSほどではありませんが、他のクラスと比べると最も人数の少ないクラスで約220人です。

S級2班

「S2選手」と呼ばれるS級2班は、S級の中では最も下位になりますが、全選手の30%程度しかS級選手になれないことを考えれば決して低いレベルではないことがわかると思います。

A級1班

「A1選手」と呼ばれるA級1班は、トップ選手に近い選手の集まりになります。S級から降格してきた選手との昇格争いになるので最もしれつなクラスかもしれません。

A級2班

「A2選手」と呼ばれるA級2班は、A級1班とともに最も多くの人数になります。競輪選手になるとこのクラスになることが最初の目標です。

A級3班

「A3選手」と呼ばれるA級3班は、成績下位の選手と新人選手で構成されるクラスです。このクラスのレースは、7車で行ないます。

ガールズケイリン

女子競輪は、クラスわけはありませんが「A級2班」に位置づけされています。ルールも男子競輪とは異なりますが、男女が同じレースに参加をすることはありません。



ユニフォームでわかるクラスと車番


競輪は基本的に9車立てのレースになりますが、車番はひと目でわかるように色わけされています。

1番車
2番車
3番車
4番車
5番車
6番車
7番車
8番車
9番車

レースの車番は、競技会が決めていますが、年末のGPレースは選手の抽選で車番が決定されます。GPレースを優勝した選手は翌1年間1番車固定で出走することになります。

ユニフォームの違いは、GPレースに出走した選手は翌年1年間胸にデザインの入った特別のユニフォームを着用します。当然この特別扱いは9選手のみの待遇です。

通常は、レーサーパンツでクラスの違いを判断します。S級の選手は、黒字に赤いラインと星7つのパンツを着用しています。

A級選手は、黒字に緑のラインと星7つのパンツを着用しています。SS選手は特別に、赤字に黒のラインと星7つのパンツなので上下ともに他とは区別しています。

クラスの入れ替えは半年に1度のチャンス!

競輪選手のクラスは半年に1回成績を基準に変動します。1月~6月を前期、7月~12月を後期として競走得点を基に平均競走得点で順位を決定します。

各班での変動もありますが、S級の下位選手200名とA級の上位選手200名は無条件でクラスが入れ替わります。

その他にもA級1班とA級2班に所属している選手が3開催連続で出場したレース全て1着になると完全優勝となるので特別にS級に昇級できます。俗称ピンピンピンと言います。

一方で競輪選手には厳しいルールもあります。A級3班に所属する選手で一定期間内の成績が連続で相当な下位になっている場合は、選手登録を解除されます。

選手登録を解除されるということは、事実上の引退扱いになるので選手活動はできません。
競輪の社会では、このことを「代謝」と呼びます。

まとめ

今回は、競輪のクラスわけに関する説明を中心に行ないました。多くの競輪選手の中でグランプリレースに出走できる選手はわずか9人です。

また出場できなくてもS級やA級上位選手は良いですが、A級3班に所属する選手は常に引退と背中合わせの戦いが続きます。

プロスポーツの世界は殆ど同じような状況です。一部の華やかな舞台だけが目立ちますが、現実には厳しい世界だということも知っておきたいものです。

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